ワールドトリガーのはなし
- 作者: 葦原大介
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/06/04
- メディア: コミック
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ワートリアニメ化決定!!アニメ化決定!! という話を聴いて今週のジャンプが表紙になっててさらに巻頭カラーで人気投票の結果発表もやっていてとてもうれしい。良かった...ほんとに良い......めでたい。
ワールドトリガーは週刊少年ジャンプで絶賛連載中の葦原大介先生の描くSF架空戦記モノで、いま一番ジャンプで(個人的に)安心して読める作品です。
好きな漫画というやつは人によってだいぶ差があるので、好きな人もいれば嫌いな人もいるだろうけど、「おすすめの漫画は?」と聞かれて最近はワールドトリガー(略してワートリ)を推すことが多い。ネタバレはあまり面白くないので、何が面白いかだけまとめてみた。
1. みんなちゃんと考えて戦ってる
主人公の破天荒さとか敵の何も考えてなさとかが面白い漫画は多いけど、敵も味方も誰もが思考してることが見える漫画は少ない気がする。戦う敵の多くはAI的に動く機械的な兵がメインなので、敵の思考という所はあまり出てこないのだけど、キャラの「どう動くか、どう戦えばいいか」をすごく見せていて良い。敵もよくあるバトル漫画に出てくるバカなチンピラ系はほとんど出てこなくて、玄人対玄人みたいな戦闘が多くてゾクゾクする。最近のジャンプにはそういうのはない。戦闘力低めのキャラも雑魚の相手したりチームで戦ったりと活躍してる場面が書かれていてうれしい。ちゃんと考えて!戦闘を!戦争を!している!!!!
2. 大人が大人っぽくかっこいい
本当にダメな大人が出てこない... 登場人物のほとんどが10代〜20代メインなので、大人というような年代の人は少ないのだけど、主人公側の組織の上の人達が出てくる。所謂、事務系の人達でみんな派閥とかそれぞれの思惑とかがあったりはするけど、本当に優秀な人しかいなくて戦闘後の事後処理とか研究開発とか大人っぽい仕事は確実にやっててすごくかっこいい。葦原先生の前作、「賢い犬リリエンタール」に登場したシュバインさん(26歳)も理想の上司だったけど、なりたくない大人像が一切出てこないのすごい。
3. 圧倒的に優しい
戦闘ものでは必ずぶち当たる死という概念に対して、設定によりいい感じのバランスになっている。戦闘でバッサリとかよく考えるとグロいはずなんだけど絵のタッチとバランスがそれを緩和してて面白い。そのバランスもあってか、失敗とか絶望とかの描写がほとんどない。怒りとか後悔とかはあるけど、闇がない。今の所、絵のタッチの性もあるけど登場人物がダークサイドに落ちる場面がまったく浮かんでこない。優しい。優しいんだけど描写としては戦争してるしすごくドキドキする。
4. キャラクターかわいい
ヒロインは岡田コウ先生の漫画で出てきそうなロリで、高飛車黒髪ショート娘、バカだけど強い女子高生、素敵なお姉さんなどなど登場していてとても良い。あとグルグル目が多い。グルグル目かわいい。男性隊員も一人一人個性があって腐女子(男子)歓喜な雰囲気があって良い。カップリングかなり多い。
前作のリリエンタールは打ち切りっぽく終わってしまって悲しかったけど、ワートリがアニメ化まで決まってとてもうれしいので今後も応援したい。
前作もおすすめ。4巻までなのですぐ読める。
- 作者: 葦原大介
- 出版社/メーカー: 集英社
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「大抵の場合 想像したよりも世界は広い」 賢い犬リリエンタール 第24話より