decobisu記

適当な日々のやっていき

夏休みの話

今年は夏休みは京都の実家に帰った後、和歌山の熊野古道をまわってきた。 思いつくままに適当にぶらぶらしていたので、時間とか予算とか思っていたよりかかってしまった。コミケも初日だけ参加したけれど、入念な準備をしておらず欲しいものは大半完売していた。準備は大切。

初日は東京から新幹線で大阪まで行き、梅田で大学の同期と飲んだあと適当にネカフェに泊まった。東京喰種を一気読みする。 次の日は京都の実家に帰る前に伏見稲荷に立ち寄った。

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連なって続く鳥居はいつ来ても荘厳な感じがして良い。東本願寺と並んで京都の戻ってきた時はちょくちょく来ている気がする。人気の観光地一位にもなっているらしく、平日でも沢山の観光客が来ていた。山を歩いていると猫がいてとてもかわいい。海外の観光客と一緒に巡っていたかわいいお姉さんがSuicaを落としたので拾ってあげた。良い事をした。

実家から和歌山まではかなり時間がかかった。新大阪まで出た後に特急くろしおに乗りかえて紀伊田辺駅で降りる。駅近くのゲストハウスに泊まって次の日の早朝に出発して熊野古道へ入る。田辺から熊野大社本宮までの中辺路(なかへち)と呼ばれるルートだ。

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朝出発する時は晴れていたが、バスに乗って山に差し掛かると豪雨になった。特に雨天用の装備をしてきてもいないので「これはダメだ」ともう少し手前から歩くつもりだったけど降り場を変更して発心門という場所まで向かう。偶然ゲストハウスで一緒になった女子大生と一緒に歩く事になった。良い体験。バスで峠を越えると雨は止んでおり、山の天気の変わりやすさを知った。

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雨上がりの熊野古道は霧がかかり、ひんやりしていて神々しい。空気も良くて癒される空間だった。昔の人達はこの道を何を考えながら歩いたかよく知らないけど結構しんどい道のりなので昔の人も「熊野詣まじつらい」とか思っていたと思う。 3時間程かけて古道を歩き、熊野大社本宮に辿り着く。

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山の中は涼しいといっても、真夏の30℃を越える中、山道を3時間も歩くのはしんどい。そのしんどさがあっての事なのか、本宮に辿り着いた時はけっこう感動した。

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本宮からは大斎原という以前は本宮があった場所に向かった。隣を川が流れていて昔の洪水で流されてしまい、残ったものを今の所に移したらしい。めちゃくちゃでかい鳥居があるのだけどそこに向かう道が田んぼの間を貫くようにあって近づくにつれて鳥居の存在感が際立ってくる。神々しい。

お昼はめはり寿司をいただいて(美味かった)、新宮までバスで向かい、そこから勝浦に向かって温泉に入ってからホテルに泊まった。温泉はホテル浦島というラブひなみたいなホテルの中にあって、日帰りでも入れる。内装もラブひな世代よりも古くてバブルってこんな感じだったのかなとか思った。海岸沿いの洞窟をそのまま温泉にしていて海を見ながら入れて良い。硫黄泉ぽくてずっと匂いが臭かったけどいくつも入ると慣れた。勝浦は結構さびれていて年代を感じられて良かった。

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次の日は那智大社に向かった。 那智の駅から大社の方までバスが出ているけど、そのまま駅から歩いた。

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歩いていると日本ミツバチの待ち洞があった。熊野地方はさかんなのか山の方を見るといくつか置かれているのが見れた。待ち洞は杉の木を切り抜いて作っていて、中に自然のミツバチが入居してくるのを待っている。

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熊野那智大社までの道は石段になっていてひたすら登る。途中、平安衣装を来たお姉さん達がいてきれいだった。レンタルして着る事ができるらしい。大社を越えると那智の滝が見えてくる。日本一の落差らしく、遠くからでもよく見える。 滝に向かってジャイロコプターを飛ばして撮影している人達がいて面白そうだった。

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適当に見て回った後、那智まで戻って電車で5時間以上かけて名古屋までいき、ネカフェに一泊してから高速バスで東京に帰った。

世界遺産と言われてるものでも、自然系のやつはほとんど見に行ったことがなかったので行けて良かった。杉林が続く古道とか那智の滝とか確かに熊野には神がいるみたいな雰囲気があるのすごかった。海外から来てる欧米系の人の方が参り方とかおじぎの作法とかしっかりしてるのもそういう場所として見られてる感じがあって良かった。熊野古道は色々なルートがあって、今回歩いたのも一部だけなのでまた行きたい。

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