decobisu記

適当な日々のやっていき

体育会とブラックな世界

冷たいビールがおいしい季節になってきました。


餃子の王将の新人研修がブラックすぎるwwwという話題が上がっていた。



大学2〜3回生の時に体育会という学生組織で似たようなことギャーギャーしていた自分としては「あー懐かしいなぁ」と現役時代を思いだしながら、「研修ヒデェwww」と取り合えず笑っていた。こういう研修したりする企業は“ブラック企業”と呼ばれているらしいですね。
体育会系という定義とブラックであるという定義を取り合えず過去の経験とwebで見た限りの王将の研修と合わせて自分なりに考えてみる。



ウチの体育会は応援団から派生して自治組織になったらしく、僕が現役当時の会の訓示は「全力」である。なにをするにも全力らしかった。「全力」ってなんなんですか?と聞いたら「それは自分で考えろ!」と怒鳴られる。怖い。
会は幹部と役員というカーストによって壁が作られる。役員経験者が幹部になるのでいろいろ引き継がれていくのに便利です。
ユニフォームはブラックな学ラン。幹部への挨拶は押忍or失礼します。
もちろん入退室時は大声で挨拶!幹部に出くわしても挨拶!
言いたいことがある人は周りを押し退けて我先に幹部の前にダッシュ!
泣きながら抱き合うことは…一応あったかな・・・


このような体制で運営し続けていると、このご時勢と学生自治組織という立場上いろいろと批判に晒されることが多々ありました。
では何故続けたのか。
それは単純に「面白かったから,楽しかったから」であると思う。
これは正に僕が洗脳されていた証拠である。
辛く、厳しく、自分の価値感が叩き落される状況。
必死に喰らい付いて新しい自分をなんとか作るのを強制される場所。
その向こう側には気持ちいい疲労と達成感、今まで抑圧してきた上からの実力を認め、苦労を労う言葉が待っている。
飴とムチとはこのことだ!


こういうやり方は積極的な行動意識とか仲間意識は猛烈に育まれるのでその点はとても良いと思う。学生気分とかいうよく分からないものからは確実にどこか別の次元へと旅立てると思います。

しかし、ここまですることが店舗経営に必要なのかどうか。
個人のメンタルトレーニングとしては効果抜群なので、リーダーになる上で不可欠ならば必要です。
次にブランドの保守。全店舗統一でやるならそれぞれがやり方を劇的に変えてしまわないように自社のやり方をブレないように徹底的に植付ける意味で必要。
しかし、それ以上の何かを求めるのは逆にやりにくい。厳しくあれはこう、それはこうしろと「ウチのやり方はこうなんだ」の枠に嵌ってしまうからである。
そして、それ以外の仕事への価値観がめちゃくちゃ薄れる。まったく違うやり方というものを受け入れられなくなる。




ガチンコ体育会系なことをやったからといって仕事が上手くなる保障はどこにもない。面白いけど気持ち悪い洗脳された人が増えるだけである。こう何か一線を越えたような人になるので面白いことは確か。

何事も経験としてやるなら自由な時間が多い学生の間が一番ですね。
1〜2年で終わるし大抵は若気の至りでどうにかなります。
ただ内臓(主に胃と肝臓)への負担や精神的ストレスが多くなるので頭皮の弱い人は気をつけて下さい。